9月になっても厳しい暑さが続き、身体の疲れがなかなか抜けない――そんな方も多いのではないでしょうか。
長引く猛暑による疲労に加え、これからは朝晩と日中の気温差も大きくなってきます。暑さと涼しさを行き来する季節は、身体が気温の変化に対応しようとして、思っている以上にエネルギーを使います。
また、地震や災害に関するニュースに触れる機会が増えると、先行きへの不安から心が落ち着かなくなることもあります。
「身体は疲れているのに、なかなか眠れない」
「夜中に目が覚めてしまう」
「なんとなく気持ちが落ち着かない」
こうした心身の疲れを感じやすい9月におすすめしたいのが、足の裏にある「湧泉(ゆうせん)」です。
元気が湧き出る場所「湧泉」
湧泉は、その名のとおり「生命のエネルギーが泉のように湧き出る場所」と考えられてきたツボです。
東洋医学では、夏の暑さで消耗した身体をいたわり、疲れやだるさ、足の冷えなどを整えたいときに用いられます。
足の裏は、毎日私たちの身体を支え、大地と接している場所です。湧泉をゆっくり刺激しながら呼吸することで、頭の中に集まった意識を足元へ戻し、心身を休息へ切り替えるセルフケアにもなります。
湧泉の場所
足の指を内側へ軽く曲げたとき、足の裏にできるくぼみを探してみましょう。
足裏の前からおよそ3分の1、土踏まずより少し指側にあるくぼみが湧泉です。「人」の字のようにできる足裏のしわが交わるあたりを目安にしてください。
押してみて、少し響くような心地よさを感じる場所を探してみましょう。
呼吸と一緒に押してみましょう
椅子に座り、片方の足を反対側の膝の上に乗せます。湧泉に親指を当て、次のように呼吸しながら押してみてください。
1.鼻から3~4秒かけて、ゆっくり息を吸います。
2.口から6~8秒かけて細く長く息を吐きながら、湧泉をゆっくり押します。
3.息を吸うときに、指の力を緩めます。
これを左右それぞれ5回程度行いましょう。
強くグリグリ揉む必要はありません。「痛いほど効く」というものではないため、気持ちよいと感じる強さで、ゆっくり指圧するのがポイントです。
入浴後や就寝前など、身体が温まり、少し落ち着いた時間に行うのがおすすめです。
秋に向けて、自分をいたわる時間を
暑い日が続いていると、身体の中にもまだ夏の疲れが残っています。
さらに朝晩が涼しくなり始めると、気温差に対応するため、身体には新たな負担がかかります。疲れを我慢したまま秋へ進むのではなく、今のうちに休息の時間をつくってあげましょう。
湧泉を押しながら、ゆっくり息を吐く。
ほんの数分ですが、それも自分の身体に意識を向け、自分を大切にする時間です。
夏の疲れを癒やし、心と身体を落ち着かせながら、少しずつ秋を迎える準備をしていきましょう。
※ツボ押しは、体調管理を補助するためのセルフケアです。足裏に傷や腫れ、強い痛みがある場合は刺激を避けてください。不眠や強い疲労、不安、動悸、息苦しさなどが続く場合は、無理をせず医療機関へご相談ください。

コメント